「ファシリテーター完全教本」をよんだ

  • ファシリテーション入門や、問題解決ファシリテーターなどの著者で日本でのファシリテーションの第一人者でもある堀公俊さんも推薦しているので読んでみた
  • 単なる対立の回避や合意形成ではなく、相互に学び合い成長できるチームの在り方を促すためのファシリテーション法に焦点を当てている
  • ファシリテーターとは、「問題解決までのプロセスを改善することで、グループの能力を高めることを手助けする、中立の立場」である
  • グループ・ファシリテーションとは、グループにおける問題定義、問題解決、意思決定の方法を改善させ、グループの能力を高めるために行われるプロセス
  • ファシリテーターが困難な状況下では「一方的コントロールモデル」に陥りやすく、自分の思うようにファシリテートすること自体が目的化してしまうことが多々ある
    • ファシリテーターが自分は正しいが他者は状況を理解していない、といったスタンスになってしまい、こうなると、目標達成のためにプロセスを無視し、クローズドクエスチョンによる誘導などの行動が見られるようになる
  • そのため、「相互学習モデル」という考え方を理解しておく必要がある。
    • 相互学習モデルでは、常に他者が自分とは違う情報や意見を持っていることを認識し、相違は学びの機会だと捉える姿勢を重要視している
  • 相互学習モデルにおけるファシリテーションの基本ルール(一部抜粋)
    • 想定や推察を確認する。人は無意識的に多くのことを確かめもせずに正しいと思い込んでしまうので、相手の発言を自己解釈して対応するのではなく、発言の意味を推察して、確かめることが重要
    • 具体例をあげ、重要な言葉が何を意味しているか合意しておく。それこそUXデザインとかMVPとかは齟齬が起きやすいし、そういった言葉が出た時点で意味を確認しておく。DDDのユビキタス言語にも通ずる大事なルール。
    • 態度ではなく関心に焦点を合わせる。相手の発言や動向からはなぜ相手がそうしたのかがわからないために、その表面的な態度だけ拾うと対立のもとになる。どうしてそれが重要だと思うのか、その背景にあるものは何か?と関心にむけることはユーザー調査と同じくファシリテーションにも必要
    • 提案と質問を組み合わせる。提案の際に、「〜と思いますが、どう思いますか?見落としている問題はありそうですか?」とオープンにFBを求めることで、誤った方向に進むのに歯止めがかかり、かつメンバー全体を常に議論の場に参加させる機会をつくることができそう
ファシリテーター完全教本 最強のプロが教える理論・技術・実践のすべて
ロジャー・シュワーツ
日本経済新聞社
売り上げランキング: 305,852
SHARE
masafumi.kawachi

STANDARD デザイナー。最近よく読む書籍の分野は組織/チーム論、ファシリテーション、データ分析など。好きな漫画はダイヤのAと東京喰種。しばしば着ている服をいじられます。