アプリやサービスのデザインを学び始めた方におすすめの10冊

UIデザインを学び始めの時期。Webには色々なノウハウやTipsがあるけど、ありすぎてどこから学ぶとよいか分からない・・・と感じることはないでしょうか?

私は以前Webサイトのデザインをしていた身なのですが、ツールやサービスとして使われるアプリのようなものを設計するのと、ある商材を認知〜購買へと導くための広告的なWebサイトを設計するのでは求められる設計力にも違いがあるなと感じていました。

そこで本記事では、これからアプリやサービスのデザインに関わっていきたいと思われる方がはじめに読んでおくとその後の知識の土台になるような書籍を10冊選んでみました。


目次


インターフェース設計/体験設計編

アプリやサービスでは、それ自体の見た目や動きといった個別の要素ではなく、それらから得られる一連の体験が利用者にとってどう良いのか?を考えることが求められます。

ここでは、画面を構成する要素をどのように構成するか?それは誰のためのもので、どう役立つのか?というようなアプリやサービスの根幹となる構造に関わることを学んでいける6冊を紹介します。

今日からはじめる情報設計

今日からはじめる情報設計 -センスメイキングするための7ステップ
アビー・コバート
ビー・エヌ・エヌ新社 (2015-10-22)
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インフォメーション・アーキテクトの第一人者アビー・コバート氏による、情報設計(IA)に必要なエッセンスを7つのステップで語られている本。
アプリやWebを構成する複雑な情報を整理し、設計するための考え方、心構えが身につく一冊です。

iOSフラットデザインの作法

iOSフラットデザインの作法Appleガイドラインの理解とFlat UIの実践
泉本 優輝 吉竹 遼 津守 優
秀和システム
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iOSフラットデザインの狙いをヒューマンインターフェースガイドライン(HIG)から読み解き、iOSにおけるフラットデザインの思想を学んだ上で、画面設計の考え方、オリジナリティのあるUI設計、具体的なUI開発プロセスについて触れられる本。
弊社デザイナーのryo_pan氏も共著として参加しています。

インターフェイスデザインの心理学

インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針
Susan Weinschenk
オライリージャパン
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この本ではインターフェイスデザインの役割を「相手の反応(買ってほしい、読んでほしい、行動をしてほしいなど)を引き出すための要素」と定義していて、それらの役割を果たすために「人間の行動原理」について知ることが重要と説いています。
行動原理を理解する上で役立つ100の指針とその実践例について紹介されている一冊です。

誰のためのデザイン? 増補・改訂版

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論
D. A. ノーマン
新曜社
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認知心理学者でありヒューマンインタフェース研究の草分け的存在でもあるドナルド・A・ノーマン氏が、電話機、パソコン、蛇口、コンロのような身の周りにある道具と人間の関係を真剣に考える、道具に関する心理学の本。
道具を使う人間についての行為や知識に関する認知心理学的な分析をもとに、ユーザーにとって良いデザインとは何か?なぜデザイナーは良いデザインができないのか?という分析から導き出された、ユーザー中心のデザインに関する原則について学べる一冊。

UXデザインの教科書

UXデザインの教科書
UXデザインの教科書
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安藤 昌也
丸善出版
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千葉工業大学で教授を務める安藤昌也氏による、利用者がアプリやサービスを使う時の体験を優れたものにするための理論とプロセス、手法に関する知識を体系的に解説されている本。
学術的な内容も多く読み進めるのには時間がかかるかもしれませんが、UXデザインをひとつの学問領域と捉えた上で背景を理解し、良い実践につなげていきたい方にとってはまさに教科書となるような一冊です。

IA/UXプラクティス モバイル情報アーキテクチャとUXデザイン

IA/UXプラクティス モバイル情報アーキテクチャとUXデザイン
坂本貴史
ボーンデジタル
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ネットイヤーグループ株式会社の坂本 貴史氏による、、UXデザイン・情報設計・コンテンツ構造設計のノウハウを著者自身の経験を踏まえたQ&A形式で学べる本。
学術的な手法の紹介ではなく、現場での実践に裏打ちされた具体的な解説がされており、自分の業務へどのように活かせるかの発想を促してくれる一冊です。


ビジュアルデザイン編

根幹となる設計がしっかりできても、はじめに「触ってみたい、使ってみたい」と思ってもらえるようなビジュアルでないと手に取ってもらうことができないかもしれません。

ここではそういった初期の行動を起こすために必要なビジュアルデザインをする上での基礎づくりができる2冊を紹介します。

はじめからインターフェースや体験設計について学び始めるのがハードル高いな・・・という場合でも、まずは目に見える部分の表現を考えるビジュアルデザインについて学ぶことで、インターフェース設計の学習へ移行しやすくなるかもしれません。

ノンデザイナーズ・デザインブック

ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]
Robin Williams
マイナビ出版 (2016-06-30)
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ビジュアルデザインの「4つの基本原則」について知ることで、読みやすいデザイン、伝わる資料、わかりやすいレイアウトを実現できることを目指した本。
デザイナーでない方でもビジュアルデザインの原則を理解しやすいような構成になっており、世の中にあるもののデザインについてどんな原則が働いているのかを知るきっかけを作ってくれる一冊です。

デザインの教室 手を動かして学ぶデザイントレーニング

デザインの教室 手を動かして学ぶデザイントレーニング
エムディエヌコーポレーション(MdN) (2016-02-02)
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本書は基本的な図形や文字、色による平面構成から実践的なレイアウトまでを、レッスンを通じて実際に手を動かして学ぶことができる本です。
CD-ROMが付属しており、各レッスンの素材と完成ファイルを参照しながら、前段で紹介した「ノンデザイナーズ・デザインブック」の原則を自分で実践することで身につけることができる一冊です。


サービス設計編

どれだけ魅力的な見た目で、使っていて使いやすいアプリやサービスを作れたとしても、それが利用者にとって役に立つものでなければ使われ続けることはありません。

ここでは、アプリやサービスを、持続するビジネス(事業)ととらえ、利用者に価値を提供し、使い続けてもらうことでビジネスとして存続させていくために必要な理論や手法を学べる2冊を紹介します。

リーン・スタートアップ

リーン・スタートアップ
エリック・リース
日経BP社
売り上げランキング: 4,377

不確実性の高い新規サービスを企画する上で、「企画者の思い込みを捨てて、顧客から学ぶことで成功確率を上げる」ことを目的に「構築-計測-学習(Build-Measure-Learn)」というフィードバックループを通してサービスを生み出していくマネジメント手法について解説されている本。
UIデザインだけでなく、将来的にサービス企画に関わっていきたい方にとっては必読の一冊です。

いちばんやさしいグロースハックの教本

サービスの成長戦略としてバズワードになっている「グロースハック」について、サービスの成長段階によって適用できるグロース手法は異なる、という主張を軸に、サービス開発とマーケティングを横断しながら実践していくノウハウを紹介されている本。
リーンスタートアップの手法を構成している難解な概念を、豊富な図解で解説されており、顧客に求められるものを作り、収益化させるまでの手法の全体感を学ぶことができる一冊です。


いかがでしたでしょうか?

これらの10冊だけでも、専門的な分野について述べている書籍もあり、読破するには半年近くかかってしまうかもしれません。

それでもこれらの書籍にかかれていることを理解することが、その後のデザインに対する考察や実践の土台になってくれることは間違いありません。

難しいなと感じたら無理に読み続けようとせず、別の書籍を先に読んでみてから戻ってくると、以前はわからなかったことが分かるようになり、読み進めやすくなったりすることがあるので、まずは自分が親しみやすそうな本から読んでみると良いのではないでしょうか。

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Kenichi Suzuki

「本棚とノート」発起人&株式会社スタンダード代表取締役。最近よく読む書籍の分野は戦略論や製品開発、ダイエット手法、会計など。好きな漫画はちはやふるとキングダム。なかなか痩せない元ケーキ職人。