「問いかける技術 ― 確かな人間関係と優れた組織をつくる」を読んでみた

  • 人を助けるとはどういうことか』『プロセスコンサルテーション』などの著作がある人。
    • プロセスコンサルテーションとは「内容そのものについて助言するのではなく、相手が自ら納得のいく答えを見出せるようにプロセスを設計し支援する方法」とのことで、こちらの書籍も私、気になります。
  • 内容はライトな部類
    • ひとことで言うと「純粋な好奇心を心に持って相手との親密さを深めていけば正しいコミュニケーションの取れる組織になれるよ」。
      • そのマインドを常に持ち続けたり許容される文化を形成するのが大変なのだが、あまりそこには具体的に言及されてないのが惜しい。
  • 課題の遂行を優先しようとすると、相手に尋ねることなく自分で話し物事を動かそうとしがちである。
  • 一方的に話すだけでは相手のレスポンスが固定化されたり、考えを聴くことができなくなってしまう。
  • 考えを聴く機会がないとコミュニケーションが起きなくなり、結果、意思疎通が図れず失敗が訪れる。
  • 立場を越えた良好なコミュニケーションをするには信頼関係の構築が必要。
  • 信頼関係の構築には社会的地位や文化を超えて「謙虚に問いかける」ことが必要。
  • 「謙虚に問いかける」とは
    • 手法であり流儀である。
    • 「謙虚に問いかける」ことで相手に主導権を渡し、リアクションを得られる。つまり先行投資。
      • 先行投資であるという考え方が面白い。問いかけ方と得られるリアクションを計測していかに良いリターンが得られるか、みたいな考えもできそう。
  • 誘導的な質問や、質問に偽装した意見とはスタンスが違う
  • バイアスを外して純粋に聴くことが大切、の一言で済ませられそう
  • 問いかけ方には4種類ある
    • 謙虚な問いかけ
      • 好奇心に基づいて自分の知らないことを聞く問いかけ
        • 本来は継続的なつながりを作るための問いかけだがラポール形成にも使えそう
    • 診断的な問いかけ
      • 相手の思考プロセスに影響を与えるような問いかけ
        • どうしてそう感じたのですか
        • なぜそうなったのですか
          • オープンクエスチョンに近い。ユーザーテストの状況に似てる。
    • 対決的な問いかけ
      • 質問のかたちをしているが自分の考えを差し込む問いかけ
        • ダイエットをしようと思ったことはありますか
        • そこにいた人たちは驚いていましたか
          • Yes / Noで答えられる問いかけが多く、相手の考えを拾えない面でクローズドクエスチョンに近い。
    • プロセス指向の問いかけ
      • 会話に焦点を当てることで両者の関係性を浮上させる問いかけ
        • どういうことを聞かれるとあなたは嬉しいですか
        • 何か私の質問が気に障ってしまいましたか
          • ラポール形成に似てる?
  • 問いかけ方にも型があると意識し、適切なタイミングで適切な問い方を使い分けるのは重要。
問いかける技術――確かな人間関係と優れた組織をつくる
エドガー・H・シャイン
英治出版 (2014-11-26)
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ryo.yoshitake

株式会社スタンダード デザイナー。最近よく読む書籍の分野は組織論やチームビルディング、SFなど。好きな漫画作家は石黒正数、藤田和日郎、Ark Performanceなど。趣味は写真撮影とアニメ鑑賞。