- 戦略は単なる仮説であり、「実行」を通してフィードバックを得ることで始めて検証しつつ練り上げていくもの
- 戦略を練り上げるプロセスの中で、新たなやり方に挑戦すること、問題を解決していく営みなど自体が競争優位につながる
- その戦略を実行にうつしていくためには、人の気持ちに重点をおいた組織内のコミュニケーションのマインドが重要
- 「なぜ戦略は実行されないのか?」という問いに対して出てくる要因は当たり前のものばかりで、実はその問いの前提が間違っている
- 例えば「戦略が不明確」という問題の前提には「具体的な戦略が明示されていれば実行も成功する」という前提が眠っている。
- しかし、戦略が明示されている=実行も成功するは成り立たない。そこには「戦略は仮説」という思考様式が欠如しているから
- つまり、組織の無意識の思考様式、価値観がそこには存在しているということ。
- 上記から、往々にして起こる組織的な問題は、実はその問題を嘆く人も含めて考え方が間違っている場合が多く、哲学的思考つまり「前提を問う」ことが重要だと感じる
- 実際に実行につなげるためには、目的に対しては合意しつつ、実行の際には合意できないこともあるので納得を形成するためのコミュニケーションを行うこと。
- 「納得」というある種の諦め、を目指すことにはなるほどなという腹落ち。
- その腹落ち感をつくるためのコミュニケーションがリーダーには必要
- 意見の土台には、個々人の価値観があるために、それをはっきりさせて何が同じで、何が違うのか?を対話しつつ意味を共有していく
- 「人の理解はかんたんにできるものではない」という認識から生まれる「関心」をもち「まず聞く」という姿勢が必要。
- 資本主義社会をにはびこる効率化という考え方は大企業に於いてなどは特に顕著だと思うが、コミュニケーションは効率化を目指してはいけない
- 効率化を測ったコミュニケーションって多くの場合は「わかったつもり」を産んでしまうのではないかと感じる
- コミュニケーションの核にあるのは「他者に対しての関心」で、その上で下記の考え方が重要
- 意味を共有すること
- 本質的には効率が悪い
- 情報の前提となる価値観を伝える

「戦略と実行」をよんだ
masafumi.kawachi
STANDARD デザイナー。最近よく読む書籍の分野は組織/チーム論、ファシリテーション、データ分析など。好きな漫画はダイヤのAと東京喰種。しばしば着ている服をいじられます。