「チームの力:構造構成主義による”新”組織論」をよんだ

  • 副題の構造構成主義って言葉に惹かれたので読んでみました
  • 構造構成主義という独自理論からチームの在り方を提唱している本だけど、独自理論というが言っている事自体は、当たり前だねって感じ
  • ただ、理論化することで汎用性をもたせられるところに関して読む価値はあると感じた
  • チームとは何か?という問いから考えていてその一例として組織とチームの違いをのべているのが面白い
    • 時間軸でとらえた一過性のものをチームとすることで、最終的には「なくなるべき」と主張しているのが面白いし共感。目的を達成して解散する前提で動かないといけないし、解散しても問題が起こらない仕組みなど、達成したあとのことまで考える必要があるなと感じた。
  • 価値とはそれぞれの関心と目的に応じて立ち現れるもの。
    • そしてその「関心」は何かしら契機=きっかけから生まれる。
    • だから全ての価値判断は個人的体験をきっかけとして生まれた関心から生じるものなので、その価値判断の前提となる関心・契機を理解し合おうという流れ。
    • [契機→関心→価値]という3ステップで捉えていたので、自分の中で非常に整理された。コミュニケーションを取る際には常にこれを意識する必要があり、でなければ意見ベースでの表面的な対立で終わってしまう。
  • 目的が同じでも意見が対立するのは個々人が異なる経験を通して異なる関心を形成しているから
  • 「方法の原理」では、手段が機能するための前提を説いている。様々なフレームワークも「それを使うことで目的は果たせるのか?」「今現在の状況に対して有効なのか」と問うことが必要。
    • 言われてみれば当たり前だけど、目的は常に明文化するがその状況下でどうかってあんまり明文化して考えてこなかったかも、と反省した。
  • 他に面白かったのが、変革を起こせず前例主義に陥る体質としてサンクコストの観点から「失敗を回避することに関心がある」ために、変わろうとせず「現状を維持することに価値を見出す」という指摘はもっともで、ここでも価値の原理を活かして相手の関心に寄せたコミュニケーションを測ることが重要だと感じた。
  • 上司や同僚に対しても調査を通してメンタルモデルを理解し、自分が成し遂げたいことの価値を訴求するためにコミュニケーション設計する、という考え方が大事で、UXデザイン導入したいのにって言ってる人がUXデザインを導入するためのデザインができてないよねってケースに関連ある分野の話だなあと思った。
チームの力: 構造構成主義による”新”組織論 (ちくま新書)
西條 剛央
筑摩書房
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masafumi.kawachi

STANDARD デザイナー。最近よく読む書籍の分野は組織/チーム論、ファシリテーション、データ分析など。好きな漫画はダイヤのAと東京喰種。しばしば着ている服をいじられます。