2016.1.15 / Business, UI

STANDARDが厳選するデザイナーに読んでもらいたい書籍

Tomohiro Suzuki

明けまして、おめでとうございます。
STANDARDは2016年も更に学び、考えながら、社会に貢献し続けられる会社へと社員一同成長していきますので、皆様本年もどうぞよろしくお願い致します。

そして、2015年は一度も記事を書かず放置しており申し訳ありませんでした。
新年ということで、今年は継続してブログを公開できればと考えております。
さて、久しぶりのブログですので、まずはリハビリがてらSTANDARDのメンバー各自が読んだ書籍の中から、デザイナーの方にオススメの本を紹介したいと思います。

ディレクター古賀のオススメ書籍

ディレクターの古賀からは、モノや手法からデザインを考え始めるのではなく、その根本となるコトの“Why(なぜ?)”から考えるような本を紹介させていただきます。
UIデザインの領域では成果物がイメージしやすいだけに、すぐに具体化させてしまいがちですが、より抽象的な部分について考えるためのリフレーミングとなるような書籍です。

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

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7年程前に「Googleの社員がオススメする本」といった紹介をしている記事で知った一冊。ミーハーだった私はまんまとのせられて(アフィリエイトリンクを踏んで)買ってしまったわけですが、その後の自分の概念を大きく変えてくれた本です。
この本は創造性におけるハッカーと画家の共通点を著者独自の視点で考察しているエッセイを書籍化したもので、エンジニアリングちっくな書籍タイトルですが、いわゆるそういう類いの本ではなく、経営者やデザイナーの方にも理解できる内容になっています(もちろんプログラミングの基礎知識があればより楽しめると思います)。
社会や日常での様々なモノゴトの「本質」的な問題や課題についての考察や鋭い問いかけ、また、現在では当たり前に語られているデザインとリサーチについてやリーンスタートアップ的な考えも垣間見ることのできる内容になっており、10年以上も前の本だとは思えないキレッキレの内容にきっと驚くでしょう。

さよなら、インタフェース -脱「画面」の思考法

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この本は仕事から帰ってビールでも飲みながら読むような本で、けして背筋を伸ばし肩の力を入れて読むような本ではありません。誤解を恐れずに例えるなら、暇な時間に読む漫画や雑誌といった類いの本です。
本全体を通し「手段の目的化」を揶揄しつつも利用者の課題解決とは何かを真摯に訴え続けているのですが、いかんせん軽妙で多彩な揶揄の表現にコメディ的なエンタメ本なのかと勘違いしてしまうかもしれません。
しかし、今現在UIデザイナーやUXデザイナーをされている方、もしくは関連する業界やその周辺に居る方にとっては、揶揄されている内容に多少なりとも思い当たる節があり、苦笑いしつつも自身のデザイン活動を根本から振り返る良い機会にはなるため、単なるエンタメ本でまったく中身の無い本というわけではありません(念のため補足しておきますが、漫画や雑誌が中身の無い本であると言っているわけではありません)。
ですので、「何か新しいことが学べる本か?」と訊かれると少し答え難い内容ではあります。あくまで、見失っていたデザインの当たり前の目的を再認識するための本ですから。

UXデザイナー鈴木智大のオススメ書籍

私からはデザイン系の書籍は既にほぼ読んでいる方や、活動の領域を広げるデザイナーを対象として、主に組織について考える際のきっかけとなるような本を紹介させて頂きます。
あくまでも最初の興味を持てるライトなものに限定させて頂きますので、単品で読んでも意味は無く、ここからキーワードなどを拾って深掘りして頂ければと思います。

社員満足の経営―ES調査の設計・実施・活用法

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事業拡大・統合や、急速なスケールは外から見ると魅力的に見える反面、組織内では様々な対応に追われることになります。
この本では経営統合される会社でのES(Employee Success)調査を依頼されたコンサルタントが、調査設計から施策の実施、評価をするまでをビジネスストーリーと解説を交えながら紹介しています。
2007年に出版された書籍で、大規模な調査を元に書かれており、ストーリーもフィクションですので具体的に参考にはしにくいかもしれませんが、興味を持つきっかけとしては読みやすい本となっています。

マッキンゼーのパートナーが伝授する 最強チームの作り方

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2016年の1月12日に発売されたばかりの本です。
こちらも上記と同様にコンサルタントが主人公となるビジネスストーリーの書籍ですが、戦略的な部分にはほとんど触れられていません。
全8章あり、それぞれが別々の案件、チームでの活動が書かれており、マネジャーのチームビルディングや、モチベーション設計などについて書かれており、ページ数も多くないので興味を持つきっかけとして読みやすい本です。

入門 組織開発 活き活きと働ける職場をつくる (光文社新書)

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フィクションばかり紹介してしまいましたので、中和剤としてコーチングやファシリテーションなどの元である組織開発の本をご紹介。
組織全体や、部門、部署から個人までのさまざまなレイヤーでの人や関係性についてのソフトな面について網羅的に紹介されています。
組織開発の手法も紹介されていますが、方法論よりもどのような在り方であるべきかに焦点が当てられているため、基本に立ち直る時に読みたい本です。

経営戦略全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)

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デザイナーこそサービスの長期的な目標と、それを達成するための組織の方向性を決めるためには戦略への理解も必要となります。
こちらの書籍では20世紀初頭から現在までの戦略の流れを網羅しており、それぞれがうまくいった時代背景と衰退の理由、またそれを補うように生まれた戦略の概論を学ぶことができます。
書籍内ではそれぞれの戦略についての本も多数紹介されているため、より詳しく学ぶためのハブとなるような本でもあります。
著者のシリーズとしてビジネスモデル全史や、最近発売された戦略読書もオススメです。

組織改革―ビジョン設定プロセスの手引

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ESなどについて考えていこうとした場合に、経営理念の理解や浸透の壁に当たることがあります。
こちらの書籍ではバリュー、ミッション、ビジョンの設定を行うための具体的手法について書かれたワークブックとなっています。
個人のバリューを基点とした設計になっている点は面白いのですが、あまりに具体的すぎてすぐに実践できるため、なぜ経営理念を設計する必要があるのか多様な側面から考えた上での実施を検討する必要があります。

記号論への招待 (岩波新書)

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最後にひとつだけ、前述のような領域を広げるアプローチではなく、さらにUIへの理解を深めたい人や、UIと名のつく本は読み尽くした人への本をご紹介。
こちらはビジュアルデザイン的なシンボルのような記号の意味ではなく、インターフェイス全般を扱うために必要な言語における意味性と記号表現について紹介されています。
具体的なモノではなく、今後より抽象的な概念と併せてUIを考えていく際の基礎として役立つ本です。

デザイナー吉竹のオススメ書籍

デザイナーの吉竹からは、この春新卒でUIデザイナーになる人や別職種からUIデザイナーに転職する人を対象として、UIデザインの基礎を固める書籍を紹介して頂きました。
何度も読み返せる書籍ですので、基礎を定着させるためには一度読んだ後に、もう一度読み返してみると新しい視点で気づくこともあるのではないでしょうか。

UI GRAPHICS ―世界の成功事例から学ぶ、スマホ以降のインターフェイスデザイン

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UIのリファレンスは今やインターネット上でかなりの数が見れるようになりました。書籍にまとめたものも数年前から定期的に出版されていますが、こちらは昨年末に発売された新しい本です。
テーマごとの事例紹介に加えて、著名人方からの寄稿コラムで構成されているコントラストが面白いな、と個人的に感じました。事例紹介は1テーマ1ページのライトなもので文章量も少ないですが、反対にコラムは読み応えがあります。
UIのビジュアルに関して実務経験がまだない方は、手元に置いておくと何かと役に立つのではと思います。

タイポグラフィの基本ルール -プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック-[デザインラボ]

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自分は新卒入社時からずっとアプリのUIデザインに携わってきたため、紙のデザインに比べるとどうしてもタイポグラフィの仔細について触れる機会が多くはありませんでした。
タイポグラフィに興味はあるけど仕事では使いづらい、そんなモヤモヤの中、基礎だけでもちゃんと覚えておきたいなと思い購入した一冊です。
マニアックな内容が書かれている本ではありません。でも、基礎と基本がしっかりまとめられているので、読み終わった後は周りのエンジニアに薦めたりしていました。今でもたまに読み返したりしています。
なお本書を通してタイポグラフィに興味を持たれた方は、ぜひ次に小林章さんの著作を読まれることをおすすめいたします。

今日からはじめる情報設計 -センスメイキングするための7ステップ

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右も左も分からずにUIデザインの世界に飛び込んだ当時の自分は、良いUI=ビジュアルが良く作られた、使い勝手のよい画面、程度の認識でいました。情報設計という概念があり、それが必要不可欠な大切な考え方であると知ったのは、実務を始めてから1〜2年が経った頃です。
当時の自分にこの本を渡せたらどんなに考え方が広がっただろう、と思える内容と構成で、まさにタイトルどおり、情報設計について学ぶのに最適な入門書です。構成は1ページ1セクションで簡潔にまとまっており、読みやすく、また読み返しやすいです。
本書は何もUIデザインのためと銘打って書かれた本ではありません。情報が混乱している状態をどう整理するか、という視点は職種やシチュエーションを問わず手助けをしてくれますので、デザイナー以外の方にもおすすめできる一冊です。

マイクロインタラクション ―UI/UXデザインの神が宿る細部

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実務においてUI設計を進めていくと、設計のディテール、ユーザーの挙動ひとつひとつについて考えを巡らすというシチュエーションが発生します。
その機能や行いにはどのような情報が伴うのか?ユーザーはどのように情報を認識し、取り扱うのか?システム(UI)は適切にコミュニケーション、インタラクションをしているのか?意識を向けないことには、気付きを見逃してしまいます。
本書ではマイクロインタラクション(ひとつの作業だけをこなす最小単位のインタラクション)を題材に、基本構造である『トリガー』『ルール』『フィードバック』『ループとモード』について事例を交えて解説しています。
デザイン全体のフローから見ると局所的な部分にはなりますが、インターフェイスを考えるうえでは十分に必要な考え方であると思います。

グラフィック・デザイン究極のリファレンス

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インプットがゼロの状態から適切なアウトプットが生まれることは大体の場合において稀です。もしこの記事を読まれている方のなかで「インターフェイスとか情報設計の言わんとすることはなんとなくわかるけど、ビジュアルについては自信もないし知識も少ないなぁ」と思われている方がいらっしゃったら、この本をおすすめしたいです。
発行が5年前ではありますが、グラフィックデザインにおける歴史や知識、著名デザイナーや雑誌について網羅されています。本書を入口にして、グラフィックデザインに対しての興味や知見を広げることができると思います。
……ただ、いつの間にか絶版になってしまいまして、中古価格が高騰している状態です。大きな図書館であれば取り扱いがあると思いますので、興味のある方は足を運んでみてください。


以上、STANDARDが厳選した13冊の書籍でした。
読書の習慣がない人も、新年ということで本を読んでみてはいかがでしょうか。

STANDARDでは1日に1冊は本が届くような会社ですので、また別の機会にも書籍を紹介したいと思います。

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