2017.5.23 / UI

執筆した「UIデザイナーのためのSketch入門&実践ガイド」が発売されました

Ryo Yoshitake

本日、BNN新社さまより「UIデザイナーのためのSketch入門&実践ガイド(吉竹遼 著)」が刊行されました。

blogcover_2Amazonでのご購入はこちら (Kindle版もご用意しています)

せっかくですので、執筆を務めさせて頂いた私の視点から、本書についての見どころを紹介させて頂きます。

どんな本か

アプリやWebサービスなどのデジタルデザインにおいて、昨今普及が進んでいるSketchについての使い方を網羅的に解説した本です。Sketchに関する情報は、インターネット上に英語で書かれているものがほとんどのため、基礎を学ぶための環境や、リファレンスとして参照できる資料が少ないのが現状でした。ちなみに日本では電子書籍の「Sketchの基本。」が有名ですね。私自身、お世話になっております。

アップデートが頻繁に行われるソフトウェアの本を紙で出すのは勇気がいりましたが(実際、発売1週間前にバージョン44がリリースされました……涙)、Sketchを身近に感じてもらえる役目を担ってくれるのではと思い、執筆へと至りました。

誰のための本か

本書の主なターゲットは

  • これからSketchを学ぼうと考えている方
  • 触ってみたけど使うのをやめてしまった方
  • 手っ取り早くSketchの基礎を抑えたい方

が対象です。反対に

  • Sketchを使いこなしている方
  • 日々インターネット上でSketchの情報収集をしている方
  • UIデザインやWebデザインができるようになりたい方

にとっては物足りない内容になっていると思います。

何を学べるのか

本書はアートボードやシェイプの作り方といった基本的な操作方法から、Sketchの特徴であるシンボルの利用法、作業効率化に繋がるプラグインや外部サービスの紹介などで構成されています。また、最後の章では、架空のアプリをテーマにいくつかの画面を作成するレッスンが収録されています。最初から最後までひととおり読んで頂ければ、Sketchの使い方についてはほぼマスターできると言えるでしょう。

あくまでも「Sketchの使い方」にフォーカスしているため、UIデザインやWebデザインができるようになる、というわけではありませんのでご注意ください。料理道具の使い方は載ってるけど料理の作り方は載ってない、そんな本だと思って頂けるとイメージがつきやすいです。

また、チームにおける運用方法などについても、環境によって最適解が異なるため踏み込んで書いてはいません。一方、現場のノウハウについてはまだまだ事例が少ないのも事実。少しでも他社事例を知れるように、最後の付録コーナーにて、大企業やスタートアップ6社のデザイナーにご協力頂いたミニインタビューを掲載しております。

余談

実はこのインタビューコーナーには裏の目的がありまして。
Sketchの導入について「入れたいのだけど、会社の反対にあって断念した」という声をときどき耳にします。もちろん状況によってはPhotoshopやIllustratorを継続利用したほうが良い場合もありますが、「あの大企業やスタートアップも導入してますよ」と、説得材料の1つとして使えるのではないかと期待を込めています。

各章の簡単な紹介

それでは各章について、執筆時をふりかえりながらご紹介します。

1章

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Sketchの歴史やインストール方法、ファイルの構造などについて書いています。ソフトウェアの歴史を辿るのは楽しいですね。他ツールとの比較も載せていますが、あくまでも参考なので、ご自身の環境や目的によって触り比べることをおすすめします。

2章

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基本操作であるアートボードやオブジェクトの作成について、最低限の使い方を書いています。本当にさわりだけにとどめているので、Sketchを初めて触る方以外は飛ばしても大丈夫です。

3章

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レイヤーリスト・ツールバーの操作方法や機能について書いています。デザインツールの操作に慣れている方であれば、違和感なく使える機能がほとんどです。

4章

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インスペクタの操作方法や機能について書いています。インスペクタ、特定機能しか使わなくなることが多いのですが、こんなのあったんだ、と書いてて発見があって面白かったです。

5章

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メニューバーの機能について書いています。本書の執筆がなければ、機能を1つ1つ触って確かめる、なんて機会はなかったでしょう。インスペクタ以上に知らない機能も多く、私自身「あ、この機能はこう使えるな」と新しく気付くことが多々ありました。さすがに数が多いため、級数を下げたりと工夫をして頂けました。

6章

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スタイルとシンボルについて書いています。ぜひこの章を通じて「Sketchって便利だし面白い!」と感じて頂ければ幸いです。当初、ページ数が予想を遥かに超えていたこともあり、Atomic Designについての節はまるごと削除してもいいんじゃないかと考えていたのですが、編集の村田さんのリクエストもあり残すことにしました。こんな考え方もあるんだ、と少しでも参考になればと思います。

7章

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各種プラグインや連携サービスについて書いています。Sketchには便利なプラグインや連携サービスがたくさんありますが、まだまだ知名度があまり高くない印象です。導入することでさらなる効率化に繋げられるよう、メジャーどころや、個人的に推したいものをピックアップしています。なかなか紙面だけではわかりづらい部分もあるかと思いますので、ぜひ実際に試してみてください。

8章

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最後の章では、架空のサービス(フリマアプリ)をテーマに主要画面3つの制作フローを載せています。紙面に沿ってSketchを触ることで、実際に作れるという構成です。
本来であれば「なぜUIを作るのか」「作った後どうするのか」といった部分まで言及したかったのですが、本書の役割を考慮して泣く泣く除きました(事業形態やチームによって最適解が異なるという背景もあります)。ちなみに、当時Appleが提供していたテンプレートがそこまで使いやすくなかったという理由でコンポーネント類はほぼフルスクラッチなのですが、最近はアップデートされて使いやすくなりました。

Appendix

sketchbook_appendix

付録では

  • TouchBarの挙動
  • www.sketchapp.comのページ紹介
  • Sketch利用調査
  • ユーザーインタビュー
  • キーボードショートカット

をご用意しました。どれも章立てして書くほどのボリュームが無かったものの、書籍として出すなら入れたい!と希望したコンテンツになります。

特に注目して頂きたいのが、利用調査とインタビュー。利用調査では限られた範囲ではあるものの、200名を越す方々に回答頂きまして、その結果を掲載しています。データとしての正確性はゆるい(大企業にデザイナーが多くいると母数にも影響する)ですが、面白い結果が垣間見えます。インタビューでは先述の通り、大企業やスタートアップに所属している6名のデザイナーさんから回答を頂きました。こちらも必見です。

……という感じに、Sketchの使い方について一通り + おまけコンテンツをいくつか、という構成になっています。もちろん、まだまだ書き足りていない部分もありますが、基礎は学べる内容になっていると自負しております。

Facebookページで情報発信しています

冒頭にも書いたように、ソフトウェアの書籍には、ソフト本体のアップデートとどう付き合うかの問題が起こります。今回は私の希望もあり、Facebookページをご用意しました。「いいね」して頂けると投稿された情報が受け取れますのでぜひぜひ。

https://www.facebook.com/bnn.sketch/

さすがに今後とも末永いサポートを……というわけには参りませんが、なるべく継続的にアップデート情報を発信していけたらと思っております。噂ではバージョン45か46あたりでシンボルの外部ライブラリ機能が追加されるらしいですし、将来改訂版が出せるよう、ぜひ皆様ご購入をお願いいたします…!

blogcover_2Amazonでのご購入はこちら

企業・教育機関の方へ:Sketchワークショップ、承ります

Sketchの普及に何か貢献できないものかと考え、本書の発売を記念してSTANDARDでは「Sketchワークショップ」をはじめます。

  • 社内のデザイナーやエンジニアにSketchを教えてほしい
  • 学生にSketchを教えてほしい

そんなご要望にお応えします。詳細はこれから考えますが、関東近郊の企業・教育機関向けに、1dayでSketchの基礎が学べるプランを考えています(※費用が発生いたします。あらかじめご了承ください)。

どれくらい需要があるか分かりませんが、気になる方はぜひ こちら からお問い合わせください。

謝辞

最後に。本書は多くの方のお力添えによって世に出ることができました。改めて御礼申し上げます。

ビー・エヌ・エヌ新社
編集 村田 純一さん
編集アシスタント 岩井 周大さん
この度はお声がけ頂きありがとうございました!おかげさまで素敵な本が無事世の中に出ました。引き続き、よろしくお願いいたします。

APRIL FOOL
中山 正成さん
素敵な装丁をありがとうございました!学生時代愛読していた書籍と同じデザイナーさんに手掛けて頂けるとは思いませんでした。

STANDARDメンバー
業務時間を使って執筆していたにも関わらず温かく見守って頂きありがとうございます…!肉行きましょう肉。

KADOKAWA
小橋川 誠己さん
WPJでの連載をベースにできていなければ、このペースでの刊行は無理でした。ご快諾頂きありがとうございます!

インタビュー協力
ヤフー株式会社 宇野 雄さん
日産自動車株式会社 加田 早苗さん
アマゾンジャパン合同会社 勝島 真悟さん
株式会社コンセント 佐藤 通洋さん
株式会社メルカリ 鈴木 伸緒さん
株式会社グッドパッチ 日比谷 すみれさん

レビュー協力
小島 芳樹さん
元山 和之さん

写真協力
たび🐱

印刷所の皆様
アンケートにご協力頂いた皆様

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